これで飯野、どうでも飯野。

毒親・女子校育ちの24歳。もうすぐ無職。麦酒を片手に好き勝手書きます。

夢見るシャンソン人形じゃいられない

『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』を観てきました。


ハリウッドの大女優だったグレース・ケリーモナコ公国に嫁いでから6年が経った1961年から、フランスによるモナコ侵攻が迫る1962年にかけての話。国民に受け入れられず孤立しているうえ、銀幕復帰を諦めきれないグレースが、国家と家庭の危機を前にして、自分が何を演じ、どう生きていくべきなのか悩み自分なりの決断を下す。

グレース役は、ニコール・キッドマン。ややキツい顔立ちのグレース・ケリー(笑) ていうかグレース・ケリーってどうしてあんなに上品で、賢そうで、可愛らしくて、セクシーなんだ……オードリー・ヘップバーンより好きです。え? マリリン・モンロー? え?

衣装と調度品、風景がまた素敵で、ため息が出ます。ニコール・キッドマンが身につけていた衣装は、実際にグレースが使っていた婚約指輪(10.48カラットのダイヤ)や、ルビーとダイヤのティアラをカルティエが忠実に複製したものだそう。わたしがこんなものを着けて演技したら身体中震えて演技にならないわ……(笑)
わたしがだいすきな60年代ファッションも存分に堪能できました。

この映画の中には、「お伽話」という単語がよく出てくるのですが、この映画は、お伽話のその次が描かれています。シンデレラに憧れる女の子は多いけど、実際は、王子様と結婚してめでたしめでたしでは終わらないものね。
グレースは、言葉も国民性も全く違う土地に嫁いで、自分の言動が受け入れられず、女優として活躍する夢も捨てなければならないわけです。でも、家族の為にも国家の為にも離婚はできない。そう悩んでいるときに、神父が「女優としての『グレース・ケリー』は、あなた自身が創りだして育ててきたキャラクターであって、本来のあなた、現在生きなければならないあなたは、妻として、母としてのあなただ」というようなことを言うんですね。そこで! 決断するんだよ! 彼女は!

はあ……大公が結構ダメ亭主に描かれている(モナコ王室は激おこらしい)ので、グレースの素晴らしさがきっぱりはっきり判っちゃうのよねえ。これは伝記映画ではないので、事実は判りませんが、わたしは、知性があって、自分をしっかり持っていて、ポイントを押さえた行動ができる美しい女性が大好きなのです。それでいて旦那さんを立てられたら最高でしょ。憧れるなあ。

というわけで、結構面白い映画でした。でも、できれば仏語で演って欲しかった……まあ、公用語が上手く話せないというキャラクター(だし、役者が殆ど米英人)だから仕方ないのですが。シャルル・ド・ゴール役だけいかにもフランス人って感じだなあと思ったらまじでフランス生まれだった。
そして、あのイケメン俳優は知っている、何かの映画で弟役だった、そうだ、えーと、えーと……と思ってずっと気になっていたんだけど、アメリカTVシリーズの『HEROES』のピーター・ペトレリじゃないか! あんなに熱中して見ていたのにどうして出てこなかったんだろう、がっかりだよ……マイロ・ヴィンティミリアさんというお名前らしいです。覚えらんねーよ!